トップページ ・ design - スタジオ建築・空間プロダクツ ・ staff - スタッフ ・ Message - ニュースエッセイバックナンバー






(C)2005 archandtalk associates all rights reserved.
アークアンドトークアソシエイツ 今岡一哉 一級建築士事務所 東京都武蔵野市
TOTOギャラリー・間 竹原義二 展
 ─ 素の建築 ─

2010年4月14日 〜 6月19日
特別協力
(有)西村建築工房
(有)家倶家
(株)山長商店
(有)高田製材所
ギャラリー・間 竹原義二展「素の建築」実行委員会
TOTOギャラリー・間 竹原義二 展
─ 素の建築 ─

今年2010年4月14日から6月19日にかけ、竹原義二展(記念講演4月16日)がTOTOギャラリー・間において開催されました。


まずギャラリー・間のホームページより引用させていただきます。

竹原義二氏は、日本の建築に伝統的に受け継がれてきた空間の成り立ちや作法を再解釈し、現代の建築空間に展開している数少ない建築家の一人です。木、石、土、コンクリート、スチールといったあらゆる素材を知悉し、それらを大胆な架構や緻密なディテールに活かしながら、内と外、室と室とが融合された巧みな空間を実現しています。30余年にわたる設計活動の中で手掛けた作品は、住宅を中心に150作に及びます。(引用終わり)


竹原先生が主宰する無有建築工房に籍をおかせていただいたのは1887年3月から約2年半の間です。
当時の事務所は大阪市土佐堀通りぞいの天井が高いビルの1階に入っており、大学を卒業したばかりのわたしは天井まである本棚にぎっしりつまった建築関連の書籍と雑誌、カタログに囲まれて、わけもわからず図面と格闘する日々でした。
竹原先生は読書家で知見も豊かでしたが、建築にたいする態度はつねに実践的で、若いスタッフが建築論などをたたかわせていても横で苦笑しながら聞いているといった風でした。わたしは竹原先生が一つの住宅にかける膨大な時間・思索・スケッチ、職人さんをはじめとする現場のかたがたへの敬意と信頼の姿勢から強く影響をうけたように思います。

東京での展覧会だったため、古い先輩や友人にくわえて無有建築工房の若いスタッフの皆さんとも話しをすることができ、皆さんの一様に礼儀正しく一生懸命な姿勢にふれて初心にかえる思いがしました。その雰囲気が(はじめてお会いしたかたも含め)とてもなつかしくまるで当時とかわっていないように感じたのは、きっと一人一人が竹原先生から同じく何かを受け継いでくれているせいでしょう。

すばらしい展覧会となりおめでとうございます。(2010年12月)

※追記(2011.02.14)
この展覧会の巡回展「竹原義ニ/原図展 素の建築」が、好評につき3月9日〜4月10日に大阪でも開催されることが決定しました。